11 件11 人の builder から

AI Builders Digest

AI を実際につくっている人たちが今日話したこと。1 ページ、約 5 分。

Aaron Levie が、次の1兆ドルを飲み込むのはモデル層ではなくアプリケーション層である理由、そして coding 以外の領域での AI 普及が Valley の予想よりはるかに時間のかかる理由について、これまででいちばん筋の通った説明をしてくれた。Guillermo Rauch は Electron を捨てて Rust と Swift へ移り、desktop でも cloud でもネイティブが未来だと宣言した。その両方の下に、もう少し静かなテーマが流れている。agent は我々自身に何をするのか、という作り手たちの心配だ。怠惰になることで生産性の向上分をまるごと食い潰してしまうという Thariq の恐れから、agent が経済全体のスイッチングコストを崩していくという Aaron Levie の読みまで。

ポッドキャスト

Training Data

Levie: token の価格補助は一時的なもので、モデルとワークフローの間にあるギャップこそがビジネスになる

「LLM の薄皮ラッパー」という揶揄はすっかり古びてしまった。エンタープライズで本当に骨が折れるのはモデルの能力を実際のワークフローにつなぐことで、その橋渡しが想像以上に巨大だからだ。Box はすべてのモデルに二つの eval をかけている。ライフサイエンス、金融サービス、公共部門にまたがる複雑な業務の eval と、Box の社員が自社データをどう使っているかを測るホールドアウトだ。結果は coding 系のベンチマークとおおむね一致するが、例外が一つある。Gemini が上振れするのだ。おそらく tool use の強さによるものだろう。token の価格補助は続かない。上場企業である以上は資本主義の同じ法則に縛られるし、いずれ自分の training run の費用も払わなければならないからだ。書き留めておくべき予測はこれだ。5年後、エンタープライズで消費される token の 90% は、ユーザーが自分で起動したわけではない仕事になる。ユーザーが目にするのは、レビュー待ちの結果だけだ。普及の話でいえば、coding が先行したのは価値の生まれる場所がほぼすべてテキストで、しかもエンジニアは情シスに頼らず自分で MCP の接続を debug するからだ。営業担当の仕事は、顧客が返信してくれるかどうかで律速される。ナレッジワークには「とりあえず GitHub をつないでください」に当たるものが存在しない。

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Guillermo Rauch

Vercel CEO

Rauch が自作ブラウザを Rust と Swift で書き直し、ソフトウェアの「ネイティブ化」は速く進むと語る

彼は自作の Mini ブラウザを Electron と Bun から Rust と Swift へ移植し、置き換え前の JS スタックより速く、安全で、しかも開発を回しやすいと報告している。cef crate のおかげで最新の Chromium を同梱しつつ、Liquid Glass や起動の高速化、そして JS では悪夢だと彼が言うきめ細かい focus と入力の制御まで手に入る。agent は fx acp 経由で組み込まれ、ACP でローカルの fx CLI と話し、その CLI が MCP サーバー越しにブラウザを操作する。彼の賭けはこうだ。ソフトウェアの世界全体が、desktop でも cloud でも、みんなの予想より速くネイティブ化していく。そして Vercel の Fluid は、どの言語を選んでもそれを支えられる位置にいる。

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Aaron Levie

Box CEO

Levie: agent がユーザーに代わって最適な選択をするようになれば、スイッチングコストは崩れる

agent が最良もしくは最効率の選択肢を安定して選べるようになれば、顧客が乗り換えを面倒がることで利幅を保ってきたビジネスは苦しくなる。そうした市場では、新しい均衡に落ち着くまで競争が激化する。裏返しの効果のほうが大きい。摩擦のせいで縮こまっている市場、たとえば医療、旅行、地域サービス、一部の情報サービスは、買うこと自体が苦痛でなくなることで解き放たれる。疲れを知らない agent が本格的に介在する未来の経済が、今日と同じように回るはずがない。それが彼の見立てだ。

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Thibault Sottiaux

OpenAI Codex & ChatGPT

OpenAI の Codex リード: code freeze の時代は終わり、コードはリクエストごとに生成されるようになるかもしれない

リリース前に code freeze を敷くという習慣は、もう実質的に消えつつある。彼の見立てはさらに先を行く。将来、コードは凍結された成果物として出荷されるのではなく、一連の制約に従ってリクエストごとにオンラインで生成されるかもしれない。

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Thariq

Claude Code の Thariq: 本当のリスクは、agent が我々を賢くすることではなく怠惰にすることだ

agent について彼がいちばん恐れているのは、能力でも安全性でもなく、こちら側の欲だ。ただ怠惰になることで、生産性の向上分をまるごと食い潰してしまう。得られたはずの果実は、積み上がらずに吸収されて消える。

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Matt Turck

Turck: AI の行く末を断言する度合いは、AI への理解度と反比例する

こうしたシステムの仕組みを実際に分かっている研究者の多くは、破滅論にも制御不能な takeoff 論にも与していない。いちばん断定的で、いちばん確信に満ちた見解を持っているのは、現場からいちばん遠い人たちだ。

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Peter Steinberger

Steinberger、どの test を走らせるかを Codex に決めさせて CI を大幅に削る計画

CI の負荷は、自前で抱え込むよりスポンサーを募って分散すべき問題になりつつある。彼の解法は、test の選択を Codex に委ね、本当に走らせる必要のある test を判断させることだ。そのうえで CI を大胆に削り、フルスイートは変更ごとではなく1時間おきの実行に移す。

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Zara Zhang

Zhang: 目新しい技術はまぶしすぎて、うまくいかないときに自分を責めさせる

新しい技術はまぶしく、どこが機能していないのかを覆い隠してしまう。すると失敗は内側に取り込まれる。うまくいかないのは自分のせいだと思い込むのだ。世の中の動きは速く、まわりはみんな自分より先に進んでいるように見えるから。もう一つ、収益化せずに発信を続ける理由について。自己表現に実利的な正当化はいらないし、影響力はお金よりずっと価値がある。

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Dan Shipper

Every CEO

Shipper: 人間が rational agent を使い始めたことで、rational agent を語ってきた業界が慌てている

人間を合理的な主体としてモデル化することで成り立ってきた経済学という職業が、人間が実際に合理的な agent へ仕事を委ね始めたことで動揺している。その皮肉を一行で刺した投稿だ。

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Garry Tan

Y Combinator President & CEO

Tan が bot 対策を一蹴、「anti-bot は負け犬のやること」

彼は anti-bot という構えそのものを一蹴し、それを破ったつもりでいる人たちも同じように一蹴する。CDP でスクレイピングの問題が片付くと思っているなら、本物の anti-bot にまだ出会っていないだけだ。

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Nikunj Kothari

Nikunj Kothari が語る Astra: 難しくて検証可能な end-to-end のタスクを渡して、あとは眺めるだけ

彼は Astra を、褒め言葉としての「ばかげている」と評する。感心しているパターンははっきりしている。そこそこ難しく、end-to-end で、検証可能なタスクに、適切な tool を与えてやる。するとモデルがただひたすら走り抜けていく。

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データの出どころ

元データは zarazhangrui によるオープンソースプロジェクト follow-builders(MIT ライセンス)から取得しています。要約はそのプロジェクトの公開フィードをもとに LLM が生成し、要約プロンプトも同プロジェクトを改変したものです。上記の各項目は原文にリンクしています。

要約は自動生成です。判断の根拠にする前に原文をご確認ください。