13 件13 人の builder から

AI Builders Digest

AI を実際につくっている人たちが今日話したこと。1 ページ、約 7 分。

今日いちばん大きく響いたテーマは、モデルの能力と実際のエンタープライズ業務とのあいだに横たわるギャップだった。Aaron Levie は、数兆ドル規模の価値が生まれるのは applied layer であり、シリコンバレーは coding 以外の領域で普及がどれだけ遅いかを大きく見誤っている、と長々と論じている。モデル側では、Dan Shipper が新しい foundation model に注目した。単語ではなく確率を出力するモデルで、judge として使うと 25 倍速く、コストは 600 分の 1 になるという。ほかに Vercel Labs の公開、Profound の評価額 18 億ドルでの 1.8 億ドル調達、そして Salesforce が Claude の中に入ってきた話も。

ポッドキャスト

Training Data

5年後、エンタープライズの token の 90% は「誰も指示していない仕事」から生まれる

1 社か 2 社の lab が AI の価値の 95% を取る、という見立てこそ逆張りする価値がある。ボトルネックはモデルが賢いかどうかではない。現実のワークフローには、データ連携、human-in-the-loop の判断ポイント、待ち時間のあいだ遊んでいる agent、チェンジマネジメント、そして誰も刷新してこなかったレガシーシステムへの対応が要る。このリストに正面から取り組みたがる研究組織はどこにもない。lab による token の補助は一時的なものだ。公開市場は最終的に誰に対しても同じ資本主義のルールを適用するし、Meta や中国、NVIDIA のような採算を目的としないプレイヤーは利益率 10% でも平気で inference を回す。結局どちらに転んでも、価値は application layer へ降りてくる。いちばん鋭い予測はこれだ。「5 年後には、エンタープライズで消費される token の 90% は、ユーザーが自分で起動した覚えのないもので、結果だけが目に入る、そうなっているほうに賭ける」。なぜ coding だけが一瞬で普及して、ほかは何も普及していないのか。コードは価値のすべてが「人がコンピュータの前で打つテキスト」に収まっているし、その利用者層は MCP のエラーを IT に電話せず自分でデバッグしてしまう。そしてナレッジワークには「とりあえず GitHub をつなげばいい」に相当するものが存在しない。

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Dan Shipper

Every CEO

単語ではなく確率を出力するモデル、frontier の judge に比べてコストは 600 分の 1

Every は新しい foundation model をほとんど試さないが、このモデルは 1 週間ほど動かし続けている。出力するのは単語ではなく確率で、本来なら Fable 級のモデルが必要な場面でも judge として代わりを務められる。テストでは 25 倍速く、コストは 600 分の 1 だった。彼の見立てはこうだ。これは 6 カ月から 12 カ月後に振り返ると、どう考えても手放せなくなっている類のものだ。

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Aaron Levie

Box CEO

モデルが良くなるほど、applied AI レイヤーは不要になるどころか必要になる

モデルにできることと、企業が実際に自動化したいワークフローのあいだには巨大な断絶がある。それを埋めるということは、知能をワークフローにつなぎ、プロセスを設計し直し、コンテキストを集約し、human-in-the-loop の判断ポイントを作り、ドメイン固有の eval を回し、セキュリティとガバナンスを管理するということだ。直感に反するのは、このレイヤーがモデルの改善とともに重要性を下げるのではなく上げる点にある。能力が上がればより複雑なタスクに手が伸び、そのぶん「つなぎ込み」を雑にやったときの被害も大きくなる。彼はこのレイヤーが、あらゆる業種別・機能別のカテゴリで立ち上がると見ている。

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Aditya Agarwal

SPC General Partner

Profound が評価額 18 億ドルで 1.8 億ドルの Series D、Fortune 100 の 3 分の 1 が顧客に

ラウンドは Sequoia と Kleiner Perkins のコリード、Lightspeed、Khosla、Saga、Evantic、SPC が参加している。面白いのは創業の経緯のほうだ。2 人の創業者が出会ったのは SPC で、片方は Uber の地図エンジニア、もう片方は大学を出ていない創業者。どちらもアイデアを持って現れたわけではない。先にできたのはパートナーシップで、会社はそのあとだった。「会社を見つけたわけじゃない。会社が形になっていくのを眺めていたんだ」

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Guillermo Rauch

Vercel CEO

Vercel Labs が表舞台へ、モデルの選択を隠すのは顧客のためにならない

Vercel Labs は、同社が公開でやってきた研究と実験の正式な置き場になった。うまくいかなかったものも含めてだ。別の話として、モデルの抽象化についてはっきりした立場を示している。未来はマルチモデルであり、その選択を隠そうとすれば顧客を混乱させ、いまの時代でもっともエキサイティングな市場競争の果実にあずかる機会も、その仕事に最適な道具を使いこなす機会も奪ってしまう。あわせて、Safari 27 が JSPI を搭載したことにも触れている。同期的なネイティブ WebAssembly コードが非同期の Promise で中断できるようになる仕組みで、コードのネイティブ化が進むにつれて WebAssembly が大きな役割を果たすと見ている。

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Thariq

予想に反して、いまや大半の連携で MCP が CLI を上回る

自分でも予想していなかった逆転だという。モデルの tool calling がずっと上手くなり、ツールは遅延読み込みできるようになり、MCP はステートレスになった。CLI が勝っていた理由がそれで消えた。これから作る人への実務的なアドバイスはこうだ。データを組み合わせたり絞り込んだりする必要があるなら、CLI に手を伸ばすのではなく、MCP のツールに query のようなパラメータを足すこと。

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Claude

Salesforce in Claude が beta 公開、37 個の営業向け skill を同梱

アカウント、商談、パイプラインが Claude の中で扱えるようになった。37 個の営業向け skill は、商談前の準備、案件レビュー、パイプラインのダッシュボード作成、予測の送信までをカバーしていて、いずれも会話から離れずに完結する。

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ブログ

Claude Blog

Claude for Small Business、90 万インストールを経て 43 のワークフローと 27 の連携を追加

新しいコネクタには Shopify、Salesforce、TikTok、Atlassian、Zoom、Xero、Gusto、Square、Stripe、Zapier が並ぶ。今回のリリースは、春のツアーで経営者たちが求めたものをそのまま形にしている。10 都市で集まった 1,000 人超の経営者のうち、およそ 3 分の 1 が求めていたのはバックオフィスの運用ではなく事業の成長支援だった。リード獲得、問い合わせ対応、提案書の作成である。ツアーはこの秋も再開し、米国 10 都市での無料ワークショップ、150 人以上の認定トレーナーによる 750 回を超えるコミュニティ向けワークショップ、14 社の連携パートナーによる無料ウェビナーが予定されている。ある経営者は、Claude で書いた提案書によって 6 週間で 2 万ドルの売上を得たと報告している。

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Josh Woodward

Google VP

Gemini Notebook が約 100 言語の音声 Q&A と講義録音の自動保存に対応

学生は自分の授業資料を相手に、およそ 100 言語で音声のやり取りをリアルタイムにできるようになった。もう 1 つの追加機能は、移動中でも講義やメモを録音できる仕組みで、音声は指定したノートブックへ自動的に保存される。大学生は 140 カ国以上で引き続き Google AI Plan を無料で利用でき、上限の緩和とより多くの Google プロダクトへのアクセスが得られる。

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Garry Tan

Y Combinator President & CEO

同じ frontier モデルでも、harness レイヤーで agent の修正作業が半分の時間に

capy.ai を GStack と GBrain とあわせて、溜まっていた issue と PR のまとまりに投入したところ、素の Codex や Claude Code なら 1 日かかる作業がおよそ半分の時間で終わった。土台にしている frontier モデルは同じものだ。彼の感想は「驚いた」の一言。別のやり取りでは、Muse が勝ち残るだろうとも述べている。

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Nikunj Kothari

FPV Ventures Partner

次のラウンドは何があっても来る、と決めてかかっている創業者が多すぎる

資本は加速のための武器であり、うまく使えば誰にも止められなくなる。ただし資本に依存すると、ありふれた景気後退がはるかに深刻な事態に変わる。彼が投資先の創業者に伝えているのは、まず会社が自立した事業として生き延びられる既定路線を特定し、そのうえで「資本が潤沢な場合」と「資本がまったくない場合」がその事業に何をもたらすかを別々にモデル化しておけ、ということだ。この先 6 カ月から 18 カ月で資本市場がどう動くかは、誰にも分からない。

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Amjad Masad

Replit CEO

AI 命名の呪い、AI を危険にした safety 企業と、どちらでもない effective altruists

業界が自分たちに付ける名前への率直な一撃。AI を危険にした「AI Safety」企業、効果的でもなければ犯罪行為の後押しまでしていると彼が言う effective altruists、そして Irregular という名前でありながら regularly 無能だという企業を、順に並べていく。技術面では、確率を出力するモデルに対して鋭い問いも投げている。出力のドメインが事前に分かっているなら、enum 上の logprobs を出すようにモデルを学習させればいいだけではないのか。

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Peter Yang

ひとり起業は楽しめる仕事を軸に設計し、残りは bot に任せる

フルタイムで始めて 3 カ月、彼のアドバイスはこうだ。もっと稼げる選択肢は常にある。ただその選択の結果、楽しくない仕事ばかりやることになるなら、そもそもひとりでやる意味を自分で潰している。つまらない作業は bot に任せるか、いっそやらない。あわせて、寄せられた agent の活用事例のうち目を引いたものも紹介している。数百の広告アカウントを監視してサインアップや決済フローの不具合を検知するもの、Jira を見張ってブロッカーを洗い出し週次ステータスの下書きを作るもの、エスカレーションの文脈つきでサポートチケットを振り分けるもの、そしてホテルの予約フローを定期的にテストしてサイトのエラーを拾うものだ。

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データの出どころ

元データは zarazhangrui によるオープンソースプロジェクト follow-builders(MIT ライセンス)から取得しています。要約はそのプロジェクトの公開フィードをもとに LLM が生成し、要約プロンプトも同プロジェクトを改変したものです。上記の各項目は原文にリンクしています。

要約は自動生成です。判断の根拠にする前に原文をご確認ください。