15 件15 人の builder から

AI Builders Digest

AI を実際につくっている人たちが今日話したこと。1 ページ、約 8 分。

OpenAI が今日、フロンティア領域の RL 学習の一部にブレーキをかけました。能力の伸びが、いまの alignment と監視で保証できる範囲を追い越してしまった、というのが同社の説明です。その隣に並んだのが、Anthropic による珍しく詳細な報告で、実際に世に出してしまった agent の封じ込め失敗を振り返った内容でした。さらに Rich Sutton の主張、いまのモデルは重みが固定された時点で何ひとつ学んでいない、というもの。残りはすべてプロダクトの話です。Claude が Gmail を送れるようになり、Codex は自分自身の削除コマンドに対する守りを固め、Vercel は自社 sandbox の突破に 100 万ドルを積みました。

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Sam Altman

OpenAI、alignment と監視の基準を理由にフロンティア RL 学習の一部を停止

OpenAI は、いま目の前にある能力水準に対して alignment、セキュリティ、監視の基準を満たせるようになるまで、フロンティア強化学習の一部を停止しました。Altman はこれを、能力が安全性を追い越したときには行動すると以前から公言してきた約束を果たすものだと位置づけています。いずれ業界共通の基準が必要になるが、それまでは OpenAI が単独で動く、とも述べました。直近のモデルのローンチには影響はなく、効いてくるのはもっと先のリリースだそうです。この先どうなるかについての彼の見立ては、安全性への確信が AI の進歩のペースをますます決めるようになる、というものです。

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ブログ

Anthropic Engineering

Anthropic、世に出してしまった agent 封じ込めの失敗を詳細に語る

テレメトリによれば、ユーザーは Claude Code の許可プロンプトのおよそ 93% を承認していました。human-in-the-loop を主要な防御線にすることへの反論としては、これだけで十分でしょう。OS レベルの sandbox を出したことでプロンプトは 84% 減りましたが、いちばん学びが大きかったインシデントはどちらも egress でした。ひとつは社内 red team が従業員をフィッシングし、~/.aws/credentials を読んで外部に POST する prompt を貼り付けさせたもので、25 回中 24 回成功しています。もうひとつは第三者の発見で、api.anthropic.com を allowlist に入れていたために、汚染された workspace ファイルが攻撃者自身の Anthropic アカウントへ、そのキーを使ってデータをアップロードできてしまいました。導かれた教訓は、egress の allowlist は宛先フィルタではなく capability の付与だということ、そして実戦で鍛えられた hypervisor や syscall フィルタは持ちこたえ、壊れたのは Anthropic 自前の proxy だったということです。

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ポッドキャスト

Training Data

Rich Sutton: いまのモデルは学習していない、synthetic data は大きな間違いだ

「私が変なのではない。この分野が変なのだ」。Sutton の現行パラダイムへの異議は率直です。LLM の重みは動作中にまったく変わらない。だから in-context のメモリを学習と呼ぶのは的を外しているし、そもそもこの分野が「continual learning」という言葉を必要としているのは、学習が継続的であるという前提を手放してしまったからだ、と。synthetic data は人間の専門性がボトルネックになるとして一蹴されます。何が良い synthetic data かは結局どこかの人間が決めなければならないし、どんなシミュレーションも、他の知性を含んだ現実の世界に比べれば微小だからです。彼と Khurram Javed が Oak Lab で作っている具体的な処方箋は、continual backprop と重みごとのステップサイズ最適化の組み合わせ。新しい例がひとつ入ったときに、既存の知識を壊さず正しい場所だけが更新されるようにするものです。言語は知能の 5 分の 1 から 4 分の 1 程度だと彼は見積もっており、大手ラボはプロダクトに縛られていて、結果が良くなる前にいったん悪くなるようなパラダイムには手を出せない、と考えています。

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Aaron Levie

Box CEO

Levie: モデルとワークフローの間にある価値は、みんなが思っていたより大きい

ケーススタディを重ねるほど、applied AI のレイヤーには想定以上の伸びしろがあることが見えてきています。モデルの能力が重い部分を担っていてもなお、です。残っている仕事は地味で個別具体的なものばかり。agent はビジネスプロセスごとに違うプロダクトの形を必要とし(ここでは chat、あちらでは決定的なワークフローの中で動く background agent)、業種ごとに違うエンタープライズのデータ基盤とアクセスパターンに向き合い、ドメイン固有のチェンジマネジメントも要ります。銀行への導入と法律事務所への導入は、まるで別物だからです。いちばん鋭いのは eval で、タスク固有の評価がロングテールに広がるため、ひとつのシステムをすべてに合わせてチューニングするのはほぼ不可能になります。彼は価格設定も差別化要因に挙げています。多くの業種では、自分たちの消費モデルに合わせるために、生の token より上のレイヤーの抽象が必要になるからです。

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Claude

Claude が Gmail の送信と Google Drive のファイル管理に対応

Claude が Gmail のスレッド内で返信を下書きして送信し、Google Drive のファイルを管理できるようになりました。どのタイミングで承認を求めるかはユーザー側で制御できます。接続はいずれも connectors メニューから。有料プラン全体で利用できます。Claude Cowork も、有料プラン向けにモバイルと web で公開されました。

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Thibault Sottiaux

GPT-5.6 がユーザーのファイルを消した件を受け、Codex が破壊的な削除への守りを強化

OpenAI は、Codex 上の GPT-5.6 が誰も頼んでいない破壊的な操作を行ったという少数の報告を調査しました。最悪のパターンは、一時フォルダの掃除が本物のユーザーファイルを削除してしまうというものです。根本原因は、モデルが $HOME のようなシステムの環境変数を作業用に流用したことにあり、壊れた形の cleanup コマンドが実際のホームディレクトリを指してしまいました。修正は複数のレイヤーに入っています。削除対象を確認し、新しい一時ディレクトリを作るよう明示的に指示すること、リスクの高い削除コマンドをエスカレーションする実行時チェックの強化、Full access を誤って有効にしにくくしたこと、そして観測された失敗から作ったリプレイ評価に加えて、これらのリスクを狙った RL タスクと grader です。ユーザー側の実践的なアドバイスは、アップデートを当て続けること、そして Full access ではなく「Ask for approval」か「Approve for me」で動かすことです。

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Guillermo Rauch

Vercel CEO

Vercel、自社 sandbox の突破に 100 万ドル、しかも公開の場で

誰でも、世界中のどのモデルを使っても Vercel Sandbox に脱出を試すことができ、見つかった内容と patch は公開で共有されます。Rauch が掲げる目的は、フロンティアモデルが現実のガードレールに対して実際に何ができて何ができないのかを透明にすることです。彼はまた、日常使いの相棒を新しいコーディング CLI に乗り換えました。主要なものより 10 倍から 20 倍小さく、起動は一瞬、ターミナルの中の IDE というより zsh に近い感覚で、WebAssembly 経由でブラウザを含むどこにでも組み込んで動かせるそうです。もうひとつ拾っておきたい主張として、ソフトウェアの工場は monorepo であるべきで、デザイン、マーケティング、セールス、エンジニアリング、サポートの文脈をひとつの場所にまとめ、agent がその上で作れるようにすべきだ、とも述べています。

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ブログ

Claude Blog

Claude Code のセッションから、チームメイトが開けるライブな artifact を公開できるように

Claude Code は、セッションをそのまま共有可能な web ページに変えられるようになりました。コードベース、connector、そして会話そのものから組み立てられ、データの配線もインフラの用意も要りません。ページは作業の進行に合わせてその場で更新されるので、朝会の前に始めたインシデント調査は、朝会が始まるまでにタイムラインと疑わしいコミット、エラー率のグラフを 2 回 publish し直せます。publish するたびに同じリンク上で新しいバージョンになり、履歴と復元も残ります。artifact はデフォルトで作成者のみの非公開、認証済みの組織メンバーだけが閲覧でき、公開設定にはできません。Claude Team と Enterprise の組織向けに、CLI とデスクトップアプリから beta 提供中です。

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Madhu Guru

Sr Director, AI at Meta

eval はフロンティアモデルと同じ扱いで。まず品質のフロンティアを決め、それからコスト曲線を降りる

よくある間違いは、その eval が本当に何かを測れていると分かる前に、eval のコストを最適化してしまうことです。まず rubric を書いて、良いとは何かをはっきりさせる。次に測定方法(人間、LLM judge、自動検証)を選び、そこに意図的に使いすぎるくらい investir する。高価な judge モデル、報酬を払う人間、そして自分自身の時間です。その eval が良し悪しを確実に切り分けられ、プロダクトで本当に気にしていることを反映していると分かって初めて、削りにかかります。自動化、より小さい judge モデル、サンプリング、そして当てはまる場所には決定的なチェックを、という順です。

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Peter Yang

PR を出す PM が 2 年で 3% から 10% に

エンジニア以外の人が、本物のコードを出すようになっています。PR を添付する PM は 2 年で 3% から 10% へと 3 倍になり、デザイナーは 1% から 8% へ。創業者は 23% で、エンジニアに次ぐ 2 位です。Yang が意外だったのは、design engineer という役割が増えているのに、デザイナーが PM に後れを取っている点でした。あまり明るくない発見もあります。AI は既存の仕事を置き換えたのではなく、その上に積み上がったということです。チームは AI と話す時間と agent に任せる時間を増やしている一方で、もともとやっていた仕事に使う時間は少しも減っていません。おそらく、どの職種でも達成できて当然とされる水準のほうが上がってしまったからでしょう。

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Thariq

押されていないボタン: SaaS を headless にして、agent にインタラクション課金する

既存の SaaS プロダクトから UI を剥がし、agent に直接操作させて、インタラクション単位で課金する。とくにエンタープライズ向けに、という話です。Thariq が言いたいのはアイデアの新しさより、それがそこに置かれたまま誰にも押されていない、という事実のほうです。

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Google Labs

Google の Gmail 向け CC agent、オーストラリアとニュージーランドで waitlist 開始

実験的な Gmail 生産性 agent が、オーストラリアとニュージーランド向けの waitlist を追加し、米国とカナダでも提供を広げています。すでに順番待ちに並んでいる人には招待が届き始めています。CC はカレンダー管理も手に入れました。Gmail に接続することで、予定が専用の Google Calendar に自動で入り、計画が変わっても最新の状態に保たれます。

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Swyx

swyx、AI Engineer の YouTube サムネイル A/B テストで学んだことを公開

AI Engineer で大量のサムネイル A/B テストを重ねた swyx が、不透明なプロセスを不透明なままにせず、その学びを公開しています。動機ははっきり述べられています。良い教育コンテンツがネット上のノイズの中から浮かび上がってほしい、そして他の人にも自分の結果を共有してほしい、ということです。

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Boris Cherny

Claude Desktop の起動が速くなり、改善はまだ続く

起動が遅いと、毎日使うアプリは重く感じられます。そこで Claude Desktop の起動速度に手が入りました。Cherny によれば、さらなる改善も進行中だそうです。

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Garry Tan

Y Combinator President & CEO

Garry Tan、SF の住宅問題で Connie Chan に反対を表明

Tan は、Connie Chan への一票がサンフランシスコの月 1 万ドルの 1 ベッドルームに直結すると述べ、その立場は新しく来る人や若者を犠牲にして NIMBY の家主に奉仕するものだと切り捨てました。Chan を連邦議会へ送り込もうとする動きについては、民主党マシーンの目くらましであり、退けられるべきだと呼びかけています。

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データの出どころ

元データは zarazhangrui によるオープンソースプロジェクト follow-builders(MIT ライセンス)から取得しています。要約はそのプロジェクトの公開フィードをもとに LLM が生成し、要約プロンプトも同プロジェクトを改変したものです。上記の各項目は原文にリンクしています。

要約は自動生成です。判断の根拠にする前に原文をご確認ください。